2022年6月下旬の読書

山田実著『サンクト・ペテルブルク断章 遺伝研究者のロシア滞在記』未知谷
 著者は東大農学部を卒業したのち農林省に入り、最初は稲作の研究、後にトウモロコシの遺伝研究でトウモロコシの花粉競争に雑種強勢が現れることを見出し、日本育種学会賞を受賞。
 1997年から3年間科学技術振興財団上級研究員として、ロシアのバビロフ名称植物生産研究所客員研究員としてサンクト・ペテルブルクに滞在。
 この本は、その間における現地での生活と交流を書き綴ったもので、幅広い交流を行う中で出会った人々と、バレエ、コンサートの鑑賞とロシアの作曲家と演奏家についての言及、エルミタージュや