連載:読書日記

読書日記 「魂を撮ろう」ユージン・スミスとアイリ―ンの水俣 石井妙子著

またまた、石井妙子さんノンフィクション作品だ。ユージン・スミスの名まえは、報道写真家というくらいの知識はあったが、映画「MINAMATA」を見るまで、水俣とのかかわりを持った写真家だとは知らなかった。もちろん日本人アイリーンというパートナーとの関係も知らなかった。

この本を読んで、これほどドラマチックな写真家が居たのかという点で驚きと感動をもって読み終えた。ユージン・スミスが報道写真家として太平洋戦争に派遣され、レイテ、タワラ、硫黄島、沖縄戦と転戦し決死の写真を撮りまくった。まだ、20代から30代に一線の地位を獲得した。沖縄戦では自身が大怪我を負い、ま