連載:読書日記

読書日記 「朝日新聞政治部」 鮫島浩著

暑い日がつづき、部屋にこもって本でも読んでいるしかない。話題の本書をほとんどいっき読みだった。
朝日新聞の政治記者鮫島氏が1994年に入社から、東電「吉田調書」の誤報問題(決して誤報でなかった)をへて2021年早期退職するまでの27年間の記者生活を赤裸々に綴っている。

前半は、新人記者としてつくば局から始め様々な部署を転々として政治部記者として存在感を現わしてくる様を、やや自慢げに上から目線で語っている。若くしてキャップの地位を得て、自民から民主まで政治家と付き合いながら社内の様々な先輩記者やデスクとの権力構造の中を泳ぎ切って行く。

後半は、調査報道