彷徨人、迷子になる

構内は難攻不落

行けども行けども、出口につかない。
遅刻かと、頭によぎる。

難攻不落といえば、真っ先に浮かんだのは、「フェルマーの定理」。
350年の時を経て、やっと人類の手に落ちた。
数学上の難問、一時は、幾人かの数学者からは間違いとも受け取られ、必死にその証拠を探し求めたが、ついぞ反例は見つけられなかった。

不落を不沈と解釈すれば、戦艦「大和」、「武蔵」が思いうかぶ。
とにかく、一筋縄ではいかない、人類の限界を思い知らされるような困難と思う。

冒頭での「行けども」と綴ったのは、ある駅の構内での出来事だった。
30分以上、。さまよったか。
定期