マーブルチョコレート

駄菓子屋で

時代は昭和30年代、まだ世の中の厳しさ、不条理など知らない頃。
東京へ越す前だった。
首都圏の人口が増加の一途で、周辺の都市も発展しつつあった。

小学校はそこで迎え、遊びに忙しく、外で動き回っていた。
しかし、学校ではおとなしい生徒として、何事にも控えめで、授業中に手など挙げたこともなかった。

不思議にも、どうゆうわけか学級員などにさせられ、無能な自分にはコンプレックスを抱いていた。
学校行事の新聞つくりでも、すべて他生徒に任っきりで、どうにか恰好だけは学級員を気取っていた。

しかし遠足では、しっかりと生徒をま