ウィンブルドンが佳境に入ろうとしている。
中でも面白いのはアルカラスというスペイン人、まだ十九歳になったばかりだが、現在ランキングは世界第六位、あまりにもスケールのでかいプレーをするので、連日驚きの連続。
師匠にあたるナダルは三十六歳にもなるのに相変わらず活躍してるが、アルカラスのテニスとは根本的に違う。
ナダルはニコヨン式テニスで、一球一球丹念に球を拾うタイプ、一方のアルカラスは一球、その一球だけに精魂をこめてその一球を必ず物にしようとするタイプ、いわばスイスのフェデラー式のテニスだと自分でも言っている。
昨日の相手はドイツ人、身長体重共にアル