連載:一語一恵

万葉集を読む ある友の日記より


  万葉集を読むときは、その作品がつくられた時代にかえって読みましょう
 次に、その作品の生まれた風土の中で読みましょう
 第三に歌は心の音楽であることを知って読みましょう
 そして終わりに声を出して読みましょう

 注1 万葉のうた人だった犬養孝氏のことば
   犬養節と言われる「歌は心の音楽である」と、高らかに万葉歌を歌いながら、
  『万葉集』の魅力を伝られたのでした

  
  鞆の浦の磯のむろの木 見むごとに
   相みし妹は 忘らえめやも

             万葉集巻三ー447

  巨木信仰のあった鞆の浦の室の木は当時旅の安全を祈