映画「浅田家」  限りある命を精一杯幸せに生きる。つかめる幸せはつかまねばならない。

 これは津市出身の写真家・浅田政志氏をモデルにした実話物語である。

 1989年。10歳の政志が学校から帰ると父が包丁を落としてケガをしていた。母に知らせようと家を出た政志は玄関で転んで血を流し、騒ぎを聞いて2階から降りようとした兄は階段から転落、浅田家の男三人は揃って母・順子(風吹ジュン)の働く病院で手当て受ける羽目になった。

 父は本当は消防士になりたかったのだが、実際は普通のサラリーマンで、母は子どもの頃からの夢だった看護師になり、主任看護師になり、収入も増えるが・どんどん激務になっていく。そこで、父は仕事を辞めて、主夫として母を支えるそういう