連載:一語一恵

君子は豹のごとく変ず 小人は面を革(あらた)む


 
  君子豹変  小人革面 (易経より)

 豹の皮は夏に毛が抜け、秋冬には毛深くその文様がくっきりと見えるように修養を積んだ立派な人は、過ちに気づけばはっきり目に見えるような形でそれを改め正しい道に戻るものだということ。
 また、状況によって方針や態度を改善して自己変革をするというたとえ。
 
 凡人は表面だけ取り繕い本心から改善に及ばない。ただ外面を改めるだけである

  過ちを犯したと気づいたら、ためらうことなく改めるべきという意の

  「過ちては改むるに憚ること勿れ」(論語)に通ず

  明治頃から変わり身の早い無節操な者へのアイロニーと