「枕草子」の作者 清少納言は子ども縁の薄い女性ではなかったかと思っている
なぜなら、彼女のエッセイ集「枕草子」のなかにある、子供の描写が素晴らしく光り輝いているから!
名高いくだり (うつくしきもの、愛らしいもの)の幼い子供のかわいらしさを捉えて
「二つ三つばかりなるちごの、這いくる道にいと小さき塵のありけるを、目ざとにみつけて、いとをかしげなる指(および)にとらへて、大人などにみせたる、いとうつくし」
おさなごの片言もそのしぐさも、彼女にとって新鮮な好奇心をかきたてるものであり
その愛情や愛着、好奇心は「ちご」たちが自分のものでないから
連載:ときときに