連載:映画日記

アプローズ・アプローズ 囚人たちの大舞台 エマニュアル・クールコル監督作品

タイトル通り観終わった後、喝采をしたくなった。フランス映画らしいやや哲学的でかといってへ理屈過ぎない、ユーモアのセンスも所々に感じさせる楽しい映画だった。

ネタバレがないように説明するのは難しいのだが、話は囚人たちの教育プログラムとして演劇指導することになった売れない役者のエチエンヌが、参加する6人の囚人たちや刑務所の管理者との葛藤を繰り返しながら、劇場公演にこぎつける。
6ッか月間の練習の後、成功して良かった。ただお涙頂戴の映画になっていない。話はここから始まるのだが…。

演題は難解な不条理劇の「ゴトーを待ちながら」だ。囚人たちにこのテーマを考え付