みんなのアイドル・シスター先生/後編

幼稚園は、公的な補助金だけではやっていくのが困難だったようで、園長先生はことあるごとに、あそこのドアが開きにくい、とか向こうの窓枠が壊れそうだとか窮状を訴えていた
なので保護者からの寄付は金銭に限らず歓迎されていたし、保護者の方もそれを認識したうえで園に貢献することを惜しまなかった

年一回開催される母の会のバザーは、そうした財政難の園にとって、とても重要な収入源
園も保護者も一致団結して取り組んでいた
この小さな幼稚園の売り上げは、その規模に似合わず、市内の数ある幼稚園の中で常に上位にあり、内容の充実、クオリティの高さでは群を抜いていた
首位を維持し、