連載:人生回顧の旅路

雌待宵草 二日目

昨日の少年時代の思い出、記憶の帯をたどり寄せると、中学時代の修学旅行だった。

高校時代は、関西近畿方面への修学旅行だった。
九州から、フェリーに乗り、大阪南港に到着、奈良や京都を訪問した。

その際、確か、比叡山だったか、高野山だったかと思うが訪問、本堂で高僧の説教をみんなで聴かされた記憶がある。

くわしい内容は、定かでは無いが、次のことは今でも鮮明に記憶に残る。

本堂には、ぼくたち修学旅行生のほかにシルバー層の団体がいた。

その高僧の最後の締め括りは、次のようなことばだった。
「あなたたち、よくこの本堂を眺めてみなさい。この高校生たちは、みんな