さんが書いた連載人生回顧の旅路の日記一覧

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恵比寿駅

今、また、ふと思い出して古い名刺入れをデスクの引き出しから探し出した。 すると、記憶通り、今から25年前、恵比寿駅で買ったメトロカードが出てきた。 テレフォンカードのように、以前は地下鉄専用の磁気カードがあった。 その日は、商社での再就職の面接の日だった。 恵比寿駅で求めた、メトロカードは、恵比寿様の図案で開運と書かれていた。 そして、見事に商社に採用が決まった。 …

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彼岸(結)

2022年9月26日 晴れ 月曜日 (続き) ..その神戸で地震が起きたのが1995年。 その翌年、オリックスは、日本シリーズで優勝した。 当時、ぼくはグリーンスタジアム神戸からの野球中継の担当をしていた。テレビで見た、高速道路も倒壊した映像は、いまも記憶に残る。 時は移り、昨日、2022年9月25日、川越市立図書館で催された映画会「ポテチ」に参加した。 この映画…

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彼岸(参)

2022年9月25日 曇り 日曜日 小さな出版社に入ったぼくは、普段は取次や都内近郊の書店を毎日、まわった。 1ヶ月に一度の割合で、地方にも出張した。 長野県のほかに山梨、群馬、栃木、千葉、神奈川、埼玉、静岡の近県も訪れた。 その他、大阪、京都、兵庫などの関西地区も任され、毎月、出張した。 定宿は、上本町の「都ホテル」。 最初に阪急の改札のまえにある紀伊国屋に行っ…

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彼岸(弐)

2022年9月24日 雨 小さな出版社に入ったぼくは、普段は取次や都内近郊の書店を毎日、まわった。 1ヶ月に一度の割合で、地方にも出張した。 最初のぼくの担当は、長野県。 当時の信州路は、関越自動車道を高崎で下りて、その後は中仙道の旅だった。 碓氷峠を越え、軽井沢、諏訪、上田、松本、長野、大町まで行った。 諏訪の旅館では、浴衣の着方が分からなくて、優しい女将さんに…

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彼岸(人生回顧の旅路)

2022年9月23日 秋分の日 雨 人生回顧の旅路 ・・あれから、何年たっただろうか。 上京、進学、卒業したぼくは、当時、四ッ谷にあった小さな出版社の面接を受けた。 小さな出版社だったが、編集者出身のオーナー社長は、二代目。 当時は、大学のテキストなどの専門書を中心に出していた。 ぼくも、編集者志望だったが、社長のことばは「○○君、机に座っているだけでは、いい編集者に…

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雌待宵草 七日目

近ごろは、夏休みは8月の下旬に終えて、新学期が始まるようだ。 さて、今年のぼくの夏休みは、「雌待宵草」と題して、少年期より上京するまでの人生回顧の七日間の旅路だった。 その後の「ぼくとチルの想い出」は、昨年の冬に書いた「インテリア」に続く。一部、本稿と重なる時期もあるが詳細にしるしている。 https://ameblo.jp/polasma/entry-12716247616.…

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雌待宵草 六日目

夏休みの、私の人生回顧の旅も、あと2日。 上京して、私は学生寮に入った。 当時の寮は、4人部屋だった。 そして、早速、寮の仲間と定食屋に食事に出かけた。 すると、そこには、ちょうど4人の女子寮の子たちがいた。 話しは、早かった。 みんなで、三浦海岸に行くことになった。まあ、グループ交際ということか。 そうして、ぼくは、そのなかの福岡出身の、チルと同郷ということもあり…

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雌待宵草 五日目

雌待宵草、五日目の旅は、九州から一気に北海道に飛ぶ。 ぼくは、小学生ときからボーイスカウトに入っていた。そうして、高校生になると、一級スカウトとして、ジャンボリーに派遣されることになった。 ジャンボリーとは、日本大会のようなもので、各地のスカウトが年に一回、一堂に会する。 北海道の千歳原に着いたときは、もう夜で、真っ黒だった。 ぼくたちは、懐中電灯の明かりを頼りに、寝場所…

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雌待宵草 四日目

人生回顧の旅路、本日は、九州での思い出の記憶の帯をたどる。 同じ九州でも、ことばや習慣の違いがあった。 今では、そうでは無いと思うが、高校時代、付き合っていた女の子と佐賀の喫茶店を訪れると、学生服姿の私達は「入店できません」と言われてしまった 。 佐賀県は厳しいところかな、と思った。 福岡と熊本を行き来していたが、やはり、都会的な福岡に憧れた。 熊本と鹿児島は、隣県だ…

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雌待宵草 三日目

ぼくの「人生回顧の旅路」、三日目の記憶の帯、一気に縮まり、昨日の出来事をたぐる。 相原求一郎という画伯の具象絵画、素晴らしい一語に尽きる.. https://smcb.jp/diaries/8861973 以下、川越市美術館のホームページより転載 川越に拠点を置きながら、相原は毎年のように北海道を訪れ、心を揺さぶる風景を探し求めました。それは、戦時中の4年半を過ごした広大で寂寥と…

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雌待宵草 二日目

昨日の少年時代の思い出、記憶の帯をたどり寄せると、中学時代の修学旅行だった。 高校時代は、関西近畿方面への修学旅行だった。 九州から、フェリーに乗り、大阪南港に到着、奈良や京都を訪問した。 その際、確か、比叡山だったか、高野山だったかと思うが訪問、本堂で高僧の説教をみんなで聴かされた記憶がある。 くわしい内容は、定かでは無いが、次のことは今でも鮮明に記憶に残る。 本堂には、ぼくたち修学旅…

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雌待宵草(人生回顧の旅路)

今朝の夜明け前の雌待宵草、学名もその読みどおり、メマツヨイグサ.. この神秘的な花に誘われ、人生回顧の旅路につく。 一番最初に思い出したのは、大分の風連鍾乳洞 確か、中学か高校の修学旅行で訪れたが、まだ、記憶をよびおこしたばかりなので、はっきりしない。 その、修学旅行を終えたあと、美術の課題で、修学旅行の絵を描くことになった。 ぼくは、少年時代より、何事も新しいものへの…