連載:『日本人とは何か』を考える

『日本人とは何か』講談社学術文庫より ー「外から見た日本」ー

「1945年の占領当局も、太平洋のいくさの経済的な分析を しながら、こういっていた。

・封建的土地所有と高額小作料
・窮乏した農村人口
・そこから供給される低賃金労働力
・従って国内市場のせばまりとダンピングによる国際市場への進出(『安かろう悪かろう』)
・先進工業国のとらざるをえない対抗措置(経済的な包囲態勢)
・それを破るための日本の軍国主義。

故に日本の軍国主義を除くためには、
源にさかのぼって、土地改革を行わなければならない …」

「〜この議論は日本の外で、日本商品の『安かろう悪かろう』の評判が、どれほど根深く広がっ