連載:短歌日記

文芸選評 10月1日 テーマ「謝る」選者 永井祐さん

今週は自信があったが、完全に裏切られた。
それほどいい歌があったということか。「わかる」と「なにそれ」の配分が難しい。若い選者ならではの選歌で、新しい見方を勉強させられた。

印書に残った歌

反省の色はブラウン今回は新作モンブランと家路へ (東京都 富見井高広さん)

ごめんねとまずは言っちゃうだろうなぁ十五の私に出会ったとしたら (広島県 掘真希さん)

謝って済んでしまった蛇口から水の滴る音が聴こえる (神奈川県 何村 俊秋さん)

この歌が永井さんのいち推し作品だった。

若い感性にはなかなかついていけないですね。