「〜くり返しになるけれども、
山縣有朋は近代日本をつくりあげた最高の権力者なのである。
権謀術数のかぎりをつくし、秘密主義、官僚的、さらに冷酷なところも多々あり、
人気のでようのないことはわかる。しかし〜
読者も悪党だなどと毛嫌いすることなく、この怪物爺さんとつき合ってみてほしい。」
2021年に亡くなった作家の半藤一利は、『山縣有朋』ちくま文庫の「あとがき」を
上のように遺してくれた。
半藤一利は山縣有朋を「悪党」として国民の多くが嫌ったと判断している。
私の世代は、「山縣政治」の影響を受けてはいないと思っていたが、
実は影響下