連載:一語一恵

続 ふたたび つれづれに


 相変わらず時代物を読んでいる
 そして珍しいことばにであうと、そこで立ち止まる

 今回は「神色自若」(しんしょくじじゃく)(池波正太郎著 「剣客商売」から)
  大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子
   物事に動揺しないさま
  「神色」は精神(心)と顔色、「自若」は物事にあわてず落ち着いている様子

 広い心を持っていちいち小さなことにくよくよしないこと 泰然自若ともいう

 語源は
 中国晋王朝の歴史書『晋書』のなか、王戎(おうじゅう)という人物についての記述に見る

王戎は優れた政治家・軍