土方歳三資料館閉館

私たちの子供の頃は、新選組は悪役だった。
映画「鞍馬天狗」演じる嵐寛寿郎が、新撰組局長の近藤勇を演じる月形龍之介を、まんまと出し抜いて、勤王の志士たちを助けるシーンに、やんやの喝采を送ったものだ。
土方歳三ももちろん、副局長で活躍はしていたが、存在感は薄かった。
時代は過ぎた。
何時の間にか、新撰組は、決して悪役ではなく、悲劇の人物群像として、小説や、テレビ、映画でもてはやされるようになった。
中でも、函館まで生きのび、最後まで政府軍と闘い、壮絶な死を遂げる土方は、病死した沖田総司とならび、人気の中心となった。

土方歳三資料館が、都合によ