「いい人は、本当は弱い人なのではないか」

「いい人」「悪い人」という白黒の世界ないしは
二分法で人間を考えることは、いささか単純化
しすぎています。

 当然「いい人」であることが望ましいとしても、
その中身は極めて複雑であり、「いい人」「悪い人」
で人を見る二分法は、用心しなければならない。

 よく観察すると分かるが、「いい人」である
こととをもって、「私は弱いから、私を攻撃
しないでください。」と身を潜め、
それがかえって自分を苦しめる原因となる。

 そういう人には、「いい人」だからこそ、
人の役に立つことをし、そして自分の幸福にも
役立つことができる