詩 「静かな秋の午後」



  「小学三年生の頃」
              2017年11月12日


 木々の紅葉が美しい

 斜めの日差しが影を落とし
 草地の温もりを感じる

 斑な影の上を歩きつつ
 静かな秋の午後を堪能する

 優しい風が吹いてくる
 幼い日の想い出も甦り
 
 あれやこれやと柔らかに
 記憶の襞から湧き出してくる

 小学三年生の頃
 よく一緒に帰っていた女の子は
 隣の席でもあった

 その子の緩い天然パーマの栗色と
 白いセーターが明るい日差しの下に
 思い浮かぶ

 ランドセルに上着