詩 【ハート形のクッキー】



   秋の日盛り     2017年9月24日


 さわさわと梢の戦ぎ心地良く
 バイオリンの音色は軽やか

 庭の風景は
 一片の詩であり絵の様だ

 紅茶を片手に
 窓からの空気を吸い込む

 花柄のカップはお気に入り
 クッキーはさっき焼いたもの

 白いハート形で口の中で蕩けてしまう

 その昔 クラブのお別れ会で
 先輩が焼いて持ってきたクッキー

 摘まむ時も気を付けないと崩れてしまう

 あんなクッキーは初めて
 儚く甘くロマンチックな味わい

 今口に運びつつ
 当時のたわい