「王子の狐」と「狐の行列」  !

12月も半月が過ぎ、いよいよ師走、明日は王子から十条を散策する。王子と言えば、落語の話だ、初代三遊亭園右が上方噺の高倉狐を東京に移したもので、人を化かすといわれる狐が人に化かされるという顛末を描く、結末は一種の考え落ちの話である。金原亭馬生、春風亭柳枝、立川談志などが演じている。

なんといっても東京の北に位置する王子は約300年前に八代将軍徳川吉宗が享保の政策の一つとして江戸の庶民の行楽の地とするために飛鳥山に桜を植え行楽地にしたといわれる。桜の名所として歌川広重などの「名所江戸百景」などに描かれる。平岩弓枝の時代小説「御宿かわせみ」の舞台にも登場