炭焼 父に捧げる一句

今月の句会のお題は「師走」でした。
なかなか詠めなくて
歳時記をめくると「炭焼」が出てきました。
「炭焼の竃より覗く父の顔」
一句詠んでみました。
父は冬になると山こなしをして、炭焼をしていました。

父は若い頃、三男だったので前橋の写真屋に奉公に出ていました。
家には長男と次男が残っていて紺屋「染物屋」をしていたようです。
昭和10年頃だったでしょうか?実家を集中豪雨が襲い家を流され川に流された牛を助けようと一度に長兄と次兄が溺死したのでした。
父は急きょ祖父に呼び戻され家無き家に帰ってきました。
亡くなった長兄には妻と幼い二人の