連載:ひとりあそび575

ひとりあそび妄詩63-02『 朝顔の蘂を枕に寝まりける 』






゚♠゚ ひとりあそび妄詩63-02

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     朝顔の蘂を枕に寝まりける

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 朝顔さんの優しさに甘えて、泣き疲れて、
 気がついたら、朝顔さんの蘂を枕に眠り込んでしまっていました。
 
 朝顔さんのあの狭いお部屋は、入りこんでみると意外と広いんですよ。
 そして、紺の壁が柔かかくて、触ると、吸いこまれていって、
 紺の世界が広がっているんです。

 この紺の世界は、今までの世界が重なり合って