紙芝居屋さん

公園から子供の声が聞こえなくなって久しい。今は部屋でゲームをやって遊んでいる子が多いとみえる。昔はほっぺた赤くして、手はあかぎれの子どもたちが元気に駆けまわっていたものだった。

 午後になると紙芝居のおっちゃんがきていた。拍子木をカチカチとならし広場の周辺を回り子どもたちを集める。もとより広場では子どもたちが元気にかくれんぼ、缶蹴り、鬼ごっこ、縄跳びなんかして遊んでいるから2,30人位なんざあ造作なく集まる。するってえと紙芝居が始まる。

 鼻水たらし10円玉を握りしめたガキンチョが水アメ、ソースせんべい、梅ジャムなんかを買って、それを食べなが