あちこちの山登りに行きましたが不思議と尾瀬には縁がなかった。若かったせいもあり水平よりも垂直登山が多かったのはやむを得ないところだったと思う。

　３０年前始めて尾瀬に行った時のこと。尾瀬が原から尾瀬沼を回り、再び尾瀬が原を縦断し、山の鼻に戻り、さあ帰ろうと、鳩待峠の登りに差しかかった時、前にひとだかりが・・・・いやな予感。７，８人がいて一斉に振り返った。そのうちの一人が 「あのうこの人がもう歩けないというんです」 見れば７０歳くらいとおぼしき男性がぐったりと、登山道に座っている。詳しくお話を伺う。

　大阪から来ている尾瀬のバスハイキングツ