釜飯屋酢牡蠣に酢海鼠熱燗で



 モノクロの播磨貫く冬の川  塩路隆子

 冬川を渡る最終列車の灯  桑島啓司

 冬の川鈍色に流れ静かなり  アロマ

 水ここで地下にもぐりぬ冬の川  稲畑汀子

 橋脚に満水の跡冬の川 久世孝雄

 夕闇は川風とくる冬の川 白石正躬

 冬の川雪降り込んで溶けて行く  アロマ

 色づく葉夕日に映ゆる冬の川 玉川利江

 青一筋荒野に映ゆる冬の川  森田明成

 鈍色の空際立ちて冬の河 後藤志づ

 白鷺の翔ちたる河原冬ざるる 丸尾和子

 地上へと地下鉄冬の大河越ゆ 辰巳あした

 冬河に