愛おしい・・


『今年の春、実家の近くに花見に出かけた時、
咲き乱れる桜を眺めながら、ふと私はあと何回
これを見ることができるだろうという
感覚に見舞われました。
そんなふうに、季節を逆算するようになった
自分に驚きました。
けれども、その時少しわかりかけたのです。
愛おしいという思いを本当に知るようになるのは、
きっとこれからなのだと。』


これは、私の大好きな作家 「唯川 恵」さんの
「病む月」という本のあとがきの一節です。
実は、私も同じようなことを思っていた
時期がありましたから。
そして、今は愛おしいと思いながら
季節のお