天と「チ。」と   (上)

年末年始は2つの趣の異なる本を読んでいた。
沢木耕太郎の「天路の旅人」と魚豊(うおと)の「チ。-地球の運動について-」全8巻である。
単行本で570ページを超える大部の「天路の旅人」は読了するのを惜しむような気持で、しかし時間があればずっと読み続けていた。
「チ。」はAmazonで第2巻までが無料で読めた期間にたまたま巡り合うことができたのが縁で、kindleで一気読みしてしまった。


「天路の旅人」
沢木氏の著作は1976年の「敗れざる者たち」以降、ほぼリアルタイムでノンフィクション系の全作品を読んできた。
読書家で書評欄の連載を持っ