報告 2023年01月16日(月)00:16 会員以外にも公開 中原中也の詩 『頑是ない歌』 海援隊汽笛の湯気「頑是ない歌」 「頑是ない歌」思えば遠く来たもんだ十二の冬のあの夕べ港の空に鳴り響いた汽笛(きてき)の湯気(ゆげ)は今いずこ雲の間に月はいてそれな汽笛を耳にすると竦然(しょうぜん)として身をすくめ月はその時(とき)空にいたそれから何年経ったことか汽笛の湯気を茫然(ぼうぜん)と眼で追いかなしくなっていたあの頃の俺はいまいずこ今では女房(にょうぼう)子供持ち思えば遠く来たもんだ此(こ)の先まだまだ何時(いつ)までか生きてゆくのであろうけど生きてゆくのであろうけど遠く経(