連載:けんけんぱっ 春夏秋冬1

大寒波が明けても、溶けない雪の道 奈良 興福寺

奈良市内、とりわけ奈良公園界隈に、雪が積もるのは稀

一昨日に、見舞われた大寒波

当日、街なかに、強い西風が荒んだ

雪は、夜から朝方にかけて、降りしきったよう

住んでいるマンションのガラス戸越から、ベランダに雪が風に吹かれて舞うのが、ずっと見えていた

積もりそうな粉雪だった

雪といえば、あの幾何学的な六角形の結晶が思い浮かぶ

その左右対称の形に、物理学でいう法則の為せる業、自然の摂理に想いを馳せたりもする

また、あの宮沢賢治の詩『永訣の朝』にある、病床で亡くなろうとする妹に、外で降る雨雪を茶碗にとって飲ませる