めぐりくる季節に

 しずかな冬の午後です。

朝、カーテンを開けると心なしか春めいた陽射しが一斉に
なだれこんできました。
カレンダーを一枚捲り、確実に二月になったのを確認した
らなぜかほっと安堵しました。

 人の悲しみや苦しみにお構いなしに、季節は変わらずに
流れるものなんですね。
日々刻々と、一分一秒の狂いもなく淡々と同じリズムで。

 昨年の師走から年明けの睦月まで何と寒い日々が続いた
のでしょうか。
私にとっては、心身ともに凍り付くような日々だったので
すが、見上げた空だけは群青色の清々しいものでした。

  一年のうちのどの月も