不倫の行方 (実話)

人間の認知は、言語によっている。だから、全ては物語。
或カップルの物語。二人は共に既婚者。夫婦関係は良好で、幸せな生活環境。でも、配偶者以外の出逢いから、その人を「好き」という感情が芽生えた。良いも悪いも、感情だからどうしようもない。ただ二人は共に幸せな家庭生活を営んでいる。でも、婚外の相手に惹かれている…。この曖昧な付置の自分自身の考えの帰着点を漠然と模索していた。倫理観が熱情を圧していた。
ある日、男からこんな話をされた。「お互いのパートナーとの幸せな結婚生活を、お互い自慢し合うほど、仲良しな関係になりたいね。」
彼女はこう答えた。「それって、