連載:ポタリング

山みゆるシーン

黒い山がおぼろげにある。
白い雪が残るその姿みて、うおぁとわたしはため息。
「あれは日光の男体山」と横にいる女性は説明してくれた。

その山に目をほそめる女性もわたしも立っているのが高さ10メートルはあるらしき利根川堤防の上。
わたしらの横にはカスリーン公園があり、水位9メートルくらいで堤防をこわした「カスリーン台風」を記憶しておくべきとモニュメントがあり、災害写真も飾られている。

その女性は遠くからドライブできたというが、わたしは10キロばかりをポタリング(自転車散歩)。
用水路ぞいの道はしり、歩道ある車道路をはしり、堤防坂道を上りき