春の闇路地を浸して流れゆく



 【午前中に入浴 昼前に出掛ける

 風邪気味なのか何となく怠い

 最近の気候のせいだと思う】


 朝市の緑をさはに鶯菜 片山由美子

 水切つてみどり濃くなる鶯菜 渡辺輝子

 脳活性に辛子きかせし鶯菜  松田とよ子

 影となる大島小島春夕焼 山田京子

 春夕焼け入り江の浜に黄昏て  アロマ

 高層のガラスしたたる春夕焼 竹内弘子

 春夕焼むらさき色にもも色に 山田六甲

 春夕焼硝子戸越しに眺め入る  アロマ

 交差するレール春夕焼の中  太田佳代子

 空き地よりにんじん色の春