人生の岐路・分かれ道

授業に身が入らない。実は二度めの高校生活だった。
地元の進学校に通っていたのが、1年にもならない中途退学。青春時代初めての挫折だった。ちょっとした問題行動を犯してしまったのだ。担任の先生は、同じ高校でやり直す道を進めて下さったが、恥ずかしさが先に立って自主退学となった。
そして受験し直して合格したのが、新設の工業高校。バス通学で一時間近くかかる学校だった。その上、同級生より実質一学年上、事実上落第生といえた。
そんな状況のせいで、せっかく入った学校に居場所を見つけられずにいた。専門の授業や実習は、全く興味がわかず、他の授業も(どうでもいい)と投げや