過ぎ去った春の嵐……!

深夜春の嵐が吠えまくった。
春一番と激しい雨のダブル攻撃である。
いつもなら何かをやっている時間だが、
嵐のど真ん中に置かれては、
何も手につかない。
小屋のドアを仮り付けしたばかりだった。
強い風の直撃で吹っ飛んでしまったかも知れない。
畑を囲む柵は無事で済んだろうか……?
不安は尽きることがなかった。

朝は一転晴れ渡っている。
しかし畑に行くのが怖い。
いやいや躊躇している時間はない。
夢に描いた畑ライブラリーのために、
やれることはすぐやっつけなければ。
若い頃のように余裕はない。
明日よりいまを大事にしなければ後