連載:短歌

変わりゆく風景


今年は開花宣言が早かったが、その後、雨の日が続いた。

桜は悲しんでいるのでしょうか。
それとも喜んでいるのかな?

手術のため7日間入院することになり、雨降る中、病院に向かった。桜は雨の重さに耐えきれず花びらを落とし、すでに葉を纏いはじめていた。
退院の頃は桜の季節も終わるなと思った。

退院の日、天気も良く、桜はまだ美しく、しぶとく咲き残っていた。帰路、花見を楽しむことができた。

僕はあと何回、花見をできるのだろうか。

桜はあちらこちらに植えられており、名所と言われる場所で人混みの中での花見より、ひとりまたは二人だけの