連載:心理学

母との思い出-悪しき、良き!

悪しきと良きがある。

日常会話で母親について盛んにしゃべる男はマザコンと思われる。
フロイド心理学ではマザコン(エディプス・コンプレックス)理論をいい、石川啄木をみてはマザコンと分析する書もあった。
マザコン性格は母へのロマンが強烈。
「一握の砂」にある「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」は文学では"秀作"。

しかし心理学的には問題で、その性格の男は妻には愛をそそげない。
啄木は、堀合節子からほれられて「結婚が成立」してもトンズラした。
>啄木は突如「詩集を出版したい」と上京したきり、なかなか帰ってこない