連載:姥のつぶやき

かぎりなく母国語に近づくとき


  痴呆が進むと最終的に通じる言葉は母国語となるのか?

 アン先生はコロナ禍前の英語の先生だった
 先生のご主人は日本人
 同時通訳ができるほど英語に堪能だったから
 家での会話はほとんど英語
 だから アン先生の日本語は上達しない!

 そんなご主人に時おり痴呆の症状がみられるようになったのは70歳を過ぎたころ
 あるときからほとんど言葉を話されなくなり、うつ状態に
  そんなとき授業はアン先生のストレスのはけ口となった頃があった

 家での会話が英語だったので彼女の日本語はとつとつとして
 話しに行き詰まると一瞬にし