ちょっぴり忙しい時間

4月のイベント「畑ライブラリー」の、
準備に手を取られています。
そこでいつもの定番です。
昔の原稿を引っ張り出しました。

都会暮らしに疲弊して舞い戻った十数年ぶりのふるさと。二人きりの兄弟である兄の急逝を受けた帰郷が表向きの理由だった。実態は都落ち同然のUターンである。

 周囲を山に囲まれた田舎の風情は、都会に就職が決まり出ていったころと変化はさほど見られない。面食らったのは見知った顔が少ないこと。幼馴染の大半は都会に出ている。顔や名前がわからない住人に囲まれ、もともと人見知りな私に、自分から村の仲間入りするなど無理な話で、孤独感に苛