連載:タクシー日記

世の中変な奴が多い

先日一番目のお客で無線に呼ばれて歌舞伎町に迎車に行った。
歳のころは20代半ばぐらいの水商売っぽい男性。
行先を聞いたら北区の東十条でなかなかの良客。
人当たりも普通っぽい感じで、こりゃ当たりだなと思っていたら、清算する時髪をとかす櫛を出して「じゃあ、これで」と言う。
最初寝ぼけているのかなと思ったので、「お客さん、これお金じゃなくて櫛ですよ」と言ったら、「これがお金になるんですよ」と意味不明の返事。
「いや、櫛じゃなくて代金を頂けますか?」「だから、これがお金になるんだって」と2回目の不思議発言。
しびれを切らして「冗談やめてくださいよ、お