昭和レトロ 母と川に洗濯へ

 昭和29年生まれの私が、昭和レトロの言葉からイメージすること。幼い頃の駄菓子屋さん。青年期に、ヒッピーといわれ、ヒッチハイクで旅したこと。JRの前身、国鉄職員だった頃、給料日にLPレコードを買ったことなど。
 母と私の昭和レトロ、それは、川でお洗濯。
 手もとに、セピア色した一枚の母の写真。母は、大正14年生まれ。翌年が昭和元年だから、母の人生が、昭和そのもの。母は、代々庄屋を務めた大地主の娘。家から約1km離れた学校まで、自分のところの土地だけを通っていけたとか。母にお付きの女中さんが、二人いたとか。祖父が共同で海運会社を始めたとか。しかし、昭和