音楽のバカ

音楽が好きだ。一日も欠かさず何かしら曲を聞いている。

音楽なしでは生活を送れない。自分にとって音楽は三度三度の食事同じ必須のことで、食事をしないと肉体が滅びるように音楽なしでは魂が滅びてしまう。

しかし、楽器ができるわけではない。もっぱら聴き専である。楽器を弾けたらどんなにいいかと昔からずっと思っていた。
自分の子供の頃は楽器、つまりその頃はもっぱらピアノであるが、東北の田舎町ではごく普通の家庭ではピアノを習うなんて到底考えられないことだった。

ピアノを習うなんて、上流の家庭の子の特権だった。
だから、小学生のころは別に楽器なんて習