野菜を育てる、そして食べる

「ええラッキョウやな」
てな皮肉混じりのジョークで笑いあったのは1年前。
そしていま目の間にあるのは大玉の玉葱。
スーパーで売られているものに負けず劣らずの立派なものだ。
ドヤ顔の妻、町育ちで野菜作りなど、
ついこの間まで手を出すこなど滅相もない派だったのがウソみたい。
定年で仕事を辞めた後、
何を思い立ったのか、
野菜作りに手を染め出したかと思うと、
もう止まらない止められない打ち込みよう。
有機栽培講習会も欠かさず通い、
1歩2歩3歩と着実に結果を生み出し始めた。
最初こそ貧相な野菜だったものが、
最近は目を瞠る成果を見せて