森鷗外って 夏目漱石と並ぶ明治の文豪で、軍医の偉い人。というくらいのイメージしかもっていなかった。
作品もあんまり読んでいない。大体 舞姫の印象が良くない。ドイツに留学中にねんごろになった女が、鴎外の帰国直後に日本にやってきたのをすげなく追い返した。それをそのまま小説に書いた。なんという薄情な奴だと言う印象が心の中に根強く残っていた。
この本の著者は鴎外に傾倒しているようで、僕のような誤った印象を持つ人を徹底的に再教育してくれる。
江戸時代の終わり、文久二年に石見の国津和野藩の御典医の長男として生まれ、5歳(慶応三年)で論語を学び始め、