親爺との思い出

幼少期、父はいつも仕事帰りにキャラメルを買ってきてくれていた。
それを高いところに持ち、私はそのキャラメルに向かって跳ねる。それが楽しみだった。

その習慣がパタリと止み、いつのころからか親父はいつもしかめっ面になり、毎日のように子供に向かって怒りを爆発させるようになった。
怒らない日は無かったと言うていい。

しかしなぜか「正月は怒らん」と、宣言。
正月だけは普通にしており、手作りの凧を近くの空き地で飛ばしたりして遊んでくれたが、こっちはビクビク。
楽しくない。

兄弟が3人共頭が悪いということがわかった小学校高学年あたり。親父の絶