類  朝井まかて

大分前に新聞の書評で見てすぐ買った本だが、今まで図書館の本に追われて読めなかった。

500ページ近い大分分厚い本だが、表紙のカバーの絵が素敵で、早く読みたいと思っていた。この間 ようやっと借りた本全部読んで、借り出し中がゼロになってすっきりして、さっそく読みだした。

森鴎外の第3子の 森類という人の話である。

明治44年に生まれて、平成3年に亡くなっている。類が物心ついた6歳ごろから亡くなるまでの話になっていて、古き良き大正時代から戦争に負けるまで、敗戦後の混乱と没落、平成の初めまでの時代時代が生き生きと描かれていて、読んでいて楽しい。