中欧国民楽派の神髄・・・スメタナとドヴォルザークを聴く(みなとみらいホール)

 ビロード革命の後のビロード離婚によってチェコ(メタナとドヴォルザークはチェコ人)とは別の国になったが、同じスラブ系のスロバキアフィルにとっては年間数十回は演奏して居るであろう、「モルダウ」と「ドヴォコン(チェロ協奏曲)」「新世界より」である。

 1曲目はスメタナの「モルダウ」・・・2019年冬、プラハに行ったときカレル橋から見たヴルタヴァ川は悠々と流れ、思わずこの曲が頭に浮かんだ。ボヘミア盆地の水を集めエルベ川に向かうこの川は430㎞の長さだ。エルベと出逢いチェコは勿論、ドイツも潤す大河となる。プラハ市内を流れるこの川はエルベの支流と云っても川幅